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アサイ?フカイ?

漏斗胸とバイクと私 3

漏斗胸の厄介なところは、人の想像と知識を超えている所にあるのではないでしょうか?

たとえば、現在の私の胸。
縦に20センチ弱の長い傷があり、少し歪な形をしています。
私からすれば、とても痛々しく(あとで書きますが、実際、強烈な痛みでした)、醜く見えるのに、温泉、プールなどで、私の胸を、じろじろ見る人は、ほとんどいません。
たぶん、「病気で、大きな手術をしたんだね。」と、勝手な想像が出来るからなのだと思います。
ですがどうでしょう。
傷跡がなく、ただ、大きく凹んでいるだけ。私からしたら、ただそれだけの事!
人はそれを不思議がります。気味悪がります。

なぜそうなっているの?
それで、なぜ生きているの?
どうしてそうなったの?
病気なの?
ケガなの?
気持ち悪い!

色々な事を、何十回、何百回言われてきましたよ(泣)

一番最悪な状況の話をしましょう。
学校では、少しすると、誰も気味悪がらなくなります。
問題は、公共のプールや海。

子供は極悪。
私の胸を指さして、「うわぁ!気持ち悪り〜!」普通に言います。
もっとひどい場合には、仲間を呼んできて、数人で見に来たりします。

実はこんな事言うのは、子供だけではありません。大人も似たような物。
二度見は当たり前。
「うわぁ!」驚いて、声を出す人も沢山います。

糞野郎!今ならそう言ってやるかもしれません。
しかし、当時の小学生の私は、できるだけ、ひと目の付かないところに逃げるのでした。

私の性格は控えめでおとなしい。そして、ねじ曲がっています(笑)
この性格も、漏斗胸が、少なからず影響していると思います。

プールの話に戻ります。

プールサイドにいる時は、いつも腕を組んでいました。
理由は、胸を隠すためです。一生懸命隠していましたよ。

前の日記で、プールが嫌いになった事は書きましたが、友人、兄弟とプールで遊ぶのは、とても楽しかったです。
潜水してジャンケン。ビーチボールでの遊び。プロレスごっこ。水に浸かっている時、漏斗胸は誰にも気づかれません。思い切り楽しめます!

だから、プールから上がるのは、私が一番最後。プールサイドには上がりたくありません。

ずっと、水に浸かっていました。

唇が紫色になっても…

寒くて、ガタガタ震えていても…

水に浸かってさえいれば、誰にも気づかれないのですから…
by keen44 | 2011-07-07 18:48 | ひとりごと