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アサイ?フカイ?

漏斗胸とバイクと私 4

高校に入り、健康診断を受けたとき、心電図で引っかかり、後日精密検査へ。
幸い、生命に危険があるようなものではなく、いわゆる不整脈。
しかしその先生、不整脈も、長時間運動が出来ない事も、側湾症になっていることも、漏斗胸が影響しているのではないかと言い出した。
そして将来、もう少し大きな影響が出るかもしれないと…

漏斗胸の手術の勧めだ。

私は、漏斗胸が手術で治ることも知らなかったし、するつもりも全く無かったが、将来、影響が出るかもしれないと言われると、やらなければいけないのかと考えた。

いや、まてよ!
将来云々ではないぞ!漏斗胸が治る???それって、もう、バケモノ扱いされないってことだよな!?
プールも温泉も、指さして、気持ち悪がられないってことだよな!?

話は、トントン拍子で進んでいき、先生に大学病院を紹介され、高校2年の夏休みを利用し、漏斗胸手術をする事となった。

たくさんの検査、入院。

手術前日、体中の毛を剃られる。恥ずかしいから、あそこの毛は自分で剃ったよ(笑)

手術当日、でっかい浣腸されて、お腹の中を空っぽに。
術着に着替えて、予備麻酔の薬をのむ。
キャスターの付いたベットに横になり、同病室のみんな、両親、看護婦さんに手を振って少しの間のお別れの挨拶をし、術室に押されていく。
扉を幾つも抜けて、一般の人は入れない部屋に到着。手術室だ。

あとから両親に聞いたのだが、病院の方に、命を落としても文句は言いませんの書類にサインさせられたそうだ。
うん、確かに、今思うとヤバい手術だよな(笑)

手術室の話に戻る。

手術室に入ったときには、予備麻酔の影響で、うとうとし始める。
左手に、何か注射を打っている。
口にマスクを当てられた…
天井には、丸いランプが幾つも並んだ、大きな丸型のランプが見える。

テレビで見た、医療ドラマと同じだな…

それが、手術前の最後の記憶だ…
by keen44 | 2011-07-08 21:15 | ひとりごと