アサイ?フカイ?

漏斗胸とバイクと私 6

話は戻り、具体的な手術の内容を書きます。

胸のセンターを、縦20センチ弱を切り、肋骨センター部(漏斗胸部分)を見えるように広げる。
凹んでいる周辺部の肋骨、計6本を切断。
お医者さんいわく、いわゆるノコギリで切断したそうです。

その切断した漏斗胸部分を胸から取り出す。
この骨は、みぞおち部分が、筋肉で繋がっており、この筋肉を切断してしまうと、骨が死んでしまうらしいので、この筋肉をつなげたまま胸から取り出し、裏表をひっくり返す。
当然、繋がっている筋肉はねじれる訳で、その筋肉のねじれが、いまだにみぞおち周辺が歪な形に盛り上がっている原因でもあります。

ひっくり返した胸の骨は、そのままだと、当然、今までと逆に、出っ張ってしまう。
なので、出っ張りが目立たないように加工をする。
加工方法は、非常に原始的な様で、いわゆる、工作のようなものらしいです。

つぎに、左右逆転された肋骨同志を位置合わせをし、ドリルでワイヤー通す穴を、各接合部、合計6ヶ所に開ける。

各接合部に針金を通し、ねじって止める。
これも結構笑えるぐらい単純に、ねじって止めてあるだけ(笑)
レントゲンを撮ると、いまだにハッキリねじった針金が6本入っているのが写ります。

胸の筋肉を縫い合わせる。
胸の皮を縫い合わせる。

終了。

後に聞きましたが、午前10ごろからスタートした手術は夕方6時ぐらいまでの大手術だったのだそうです。

私の場合、これが治療であるのですが、
皆さんも自分の身になって考えてみてください。
ただの拷問ですよね(笑)



集中治療室の話しに戻ります。

看護婦さんが、自分で息が出来ているか聞いてきます。
う〜ん、分からない…よく分からないよ!
とにかく痛くて苦しい!!!!!

肺にまで到達しているホースを抜くらしい。
私、死なないよね???

抜いた。

おぉぉ!相変わらずの激痛だが、生きている!

口がきけるようになった!

でも口から出てくる言葉は、唸り声と、痛いとか苦しいとかばかり!

もう一度皆さんも自分の立場で考えてください。
上記の手術をして、はい、麻酔なしです。(笑)
厄介なことに、息をするたびに、胸って動きますよね?
激痛なんて、簡単なものではありませんでしたよ!

大げさと思うかもしれませんが、そんな事はないと思います。
後に私はバイクでのサーキット走行中、足の肉をえぐったとか、鎖骨を左右それぞれ折ったとか、意識が無くなって目が覚めたら、「顎の骨が見えちゃってるよ」と言いながら、お医者さんがアゴを縫っていたりとか、それなりのケガはしました。
しかし、どのケガも、この時の痛みからすれば、かすりきずのような物。別に、どうでもいいことです。
そのくらい、漏斗胸の手術後の痛みは、強力!

途中、どの段階だったかは忘れましたが、両親が集中治療室に、白衣姿で入ってきた。
哀れな息子の姿を見て、死ぬのかな…と、思ったそうです。
うん、私もそう思っていたから(笑)

お医者さんの名誉のために言っておきますが、手術は大成功でしたよ。
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by keen44 | 2011-07-10 15:43 | ひとりごと