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アサイ?フカイ?

漏斗胸とバイクと私 7

痛みは全く治まらず、座薬投入。
でもハッキリ言いましょう。これっぽっちも痛みはやわらぎません。
何時間たっても、激痛は続く。気が狂いそう!

このころから私は、暴言をはきまくります。
「なぜ助けてくれないの!!!」
「なんで?なんで?痛みを止めてくれないの!!!」
「やぶ医者!!!」
「殺せ!!!」
話が出来るのだから、元気な証拠、と、思うかもしれません。
でも、それは違って、何か、気を紛らせることをしていないと、気が狂いそうなんです。
そして、唯一出来る気の紛らわせる方法が、喋ることだったのです。

看護婦さん、あまりの苦しみ様に見かねてなのか、痛み止めの注射を射つとのこと。
だったら、早く射てよ!と、私は思いましたが、何やら怪しい予感。
そうです、今思えば、モルヒネだったのです。

で、どうなったと思います?

なんと、痛みが、ゼロになりました。完全に痛みがなくなったのですよ(笑)
それどころか、急激に痛みから解放され、気持ち良くすらあるのです!
とても気分が良かったので、看護婦さんに、
「看護婦さん、キレイだね!」って、言ってしまったほどですよ。(笑)

しかし、効果がある時間は2時間程だったと思います。
また激痛が襲います。
私の暴言が始まります。
暴言のフレーズに、新たなボキャブラリーが加わりました。

「射ってくれ!!!」

やばいですよね(笑)
モルヒネは、中毒性があるので、一日に2回しか射ってくれません。
でも、射ってもらったときは、本当に痛みが無くなるのです。
これ、危険ですよ。

ちなみにこの間、睡眠は一切出来ていません。

集中治療室にいた期間は、意外に少なく、2日目には大部屋に移されました。
大事なところと、お腹にはホースが刺さったままで、尿と血は、垂れ流しが続いています。
激痛も、全く和らぐことはなく、唸り声と暴言のはきまくり。

後に同室の方達に話を聞くと、
こいつ、かわいそうだけど、近い内に死ぬなって、話をしていたのだそうです(笑)

この激痛は、一週間続き、モルヒネを射った時だけ1時間ぐらいウトウトするだけ。
結局まるまる一週間、睡眠することは出来ませんでした。
by keen44 | 2011-07-10 16:40 | ひとりごと